purpose

設立趣旨(理事長)

設立にあたって

一般社団法人ファッションデザインエンジニアリング協会(FDE)は、2021年1月15日に、第四次産業革命時におけるファッション産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、繊維・ファッション業界の抱える各種課題の解決を図ることで持続可能な産業への変革を促進し、地域経済及び地域社会の活性化と繊維・ファッション業界の発展に寄与することを目的として設立されました。 ファッション産業は戦後から高度成長期までの日本経済を支え、世界的な衣服消費市場(世界第3位規模)にまで発展してきました。しかし、2000年以降の20年間は、販売単価減少に合わせた生産拠点の海外流出、供給点数の半数を売り残してしまう需要に対する極端な供給過多の状況が加速し、川上から川下までの複雑に多層化した産業構造と相まってデジタル化が遅れ、改善、改革の行われない持続不可能な状況に追い込まれてきていました。
そんな中2020年からの「新型コロナウイルス」の世界的流行は、期せずしてDXの進まない産業への最終通告となり、その結果「3Dモデリング技術」が産業全体のDXの最有力技術として注目されることになりました。商社を始め多くのアパレルで「3Dモデリング」活用や導入の検討が始まりましたが、高度なオペレーション技術を必要とする新しい「3Dモデリング」は慢性的な人材不足が課題で導入がなかなか広がらない状況です。そんなファッション産業も「第四次産業革命」と言われるデジタル技術の発展により、過去の大量生産的物作りではない、新しい美意識やファッションスタイル、製品機能を生み出すクリ エイションが求められています。一般社団法人ファッションデザインエンジニアリング協会で は、この新しい感性が必要な「3D モデリスト」の評価制度を制定し、資格検定制度として運用してまいります。今後もテクノロジーは日進月歩で進化します。テクノロジーを活用してあるベき未来の価値を 創造することは、今までも、これからも「人」の役割です。一般社団法人ファッションデザインエンジニアリング協会は、研究開発したテクノロジーやナレッジを「人」が活用することで、ファッション産業の再創造、新たな価値の創造を目指し、素晴らしいファッションの未来を築いて参ります。皆様方におかれましては趣旨をご理解の上、会員としてのご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

一般社団法人
ファッションデザインエンジニアリング協会
代表理事
木内潤一