ファッション産業は第一次産業革命から続く大量生産の仕組みにより成長してきました。しかしその結果として、現在では環境に与える負荷も産業構造そのものも臨界点に達しており、「第四次産業革命」を実現しなければ持続・継続できない産業となっています。そしてその「第四次産業革命」のキー技術とされるのが「3Dモデリング」技術です。
業界での3Dモデリング導入のカギは、スキルを持った人材の確保です。
私たちが提唱する「ファッション3Dモデリスト」は、高度な3DCGスキルと同時にファッションの感性を兼ね備えた新しい「クリエイター」です。
ファッションデザインエンジニアリング協会では、3DCADソフトの操作だけにとどまらず、感性表現(=クリエイティビティ)まで学べる教材やセミナー、資格制度を提供し、ファッション業界の新しい職種「ファッション3Dモデリスト」という職種を確立することで、ファッション産業の「革命」に寄与していきたいと考えています。
「ファッション3Dモデリスト」は3DCGにまつわる幅広い知識とスキルを身に着けなければなりません。アパレル3DCADソフトの操作にとどまらず、高度な感性表現を行うために他分野のソフトも組み合せて習熟度を高める必要があります。
「ファッション3Dモデリスト検定」では、これらのノウハウを体系立てて段階的に習得し、3Dモデリングの知識・技術の標準化と技能レベルの底上げを行い、客観的な能力評価を行うことで「ファッション3Dモデリスト」の人材価値を高めていくことを目的としています。
FDE監修による「ファッション3Dモデリスト検定3級(CLO編)」が繊研新聞社より発行されています。
この「ファッション3Dモデリスト検定3級(CLO編)」は、数多いファッション3Dモデリングソフトのうち国内最大シェアを誇る「CLO(クロ)」に絞ってオペレーションを紹介する3Dモデリングの基礎編です。今後はCLO以外のソフト習得のための教本、アパレル3DCADソフト以外のCG関連の技術を習得し、表現力の高いファッション3Dモデリスト「2級」「1級」へとステップアップする教本を発行していく予定です。